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全員15分出場するのがルール!徹底したサッカー大会

2026/04/20カメラの基礎知識

 

「補欠を出さない大会」を目標に掲げ、地域から広がり全国規模へと発展した小学生向けのサッカーリーグがあります。
今年で創設から10年を迎える「プレミアリーグU11」です。
現地を訪れると、子どもたちが楽しそうにボールを追いかける、活気あふれる光景が広がっていました。
こんな素晴らしいルールがあれば、子どもも親も楽しめますし、たくさん写真に収めたくなりますね。
2015年5月上旬、千葉県市川市のグラウンドでは、ベンチにいる選手たちも真剣なまなざしで試合を見守り、仲間へ積極的に声をかけていました。
「市川ガナーズ」の本拠地に「なのはなFC」(千葉市)を迎えて行われたリーグ開幕戦の様子です。
(※2025年6月26日 朝日新聞の記事を参考に要約しています。)

全員出場を支える「15分ルール」の意義

市川ガナーズの先発メンバーとして出場した5年生の村田翔さんは、いったんベンチに下がった後、再びピッチに立ち、見事に2得点を決めました。
試合は3-1で市川ガナーズが勝利。
「交代したときは、次に出たら必ず結果を出そうと思いました。
ポジションを競い合うのも楽しいです」と、いきいきとした表情で話していました。
試合は8人制で、15分×3ピリオドで実施されます。
各チームは最大24人まで登録でき、すべての選手に15分以上の出場機会が与えられるルールが設けられています。
市川ガナーズの田村大地コーチ(32)は、試合経験が子どもの成長に大きく影響すると語ります。
「公式戦は、ゲームでいう“はぐれメタル”のようなものです。得られる経験値が非常に大きいからこそ、全員にプレーの機会が必要だと考えています」
と、その重要性を強調しています。

全員が楽しめる環境を目指して広がる大会

この大会は2015年、有志の指導者たちによって関東近郊の7都県でスタートしました。
中心となったのは、市川ガナーズ代表でありリーグ実行委員長を務める幸野健一さん(63)です。
「一部の選手だけでなく、誰もがサッカーを楽しめる場をつくりたい」という思いが原点にありました。
従来は実力のある選手に出場機会が偏り、初心者や成長がゆっくりな子どもは試合に出られず応援に回ることが多い状況があり、そうした風潮に一石を投じたいと考えたといいます。
主な対象は小学5年生で、原則として2回戦総当たりで順位を競います。
現在では活動は38都道府県に広がり、約630チーム、1万1000人規模の大会へと成長しました。
地域によっては1部から3部に分かれて競い合うほか、Jリーグクラブのジュニアチームが参加するケースも見られます。
さらに翌年、選手たちが6年生となる夏には、宮城県女川町に各地の優勝チームが集う「チャンピオンシップ」が開催されるなど、全国的な広がりを見せています。

全員出場が育む成長と早期選抜への警鐘

幸野さんは、すべての子どもにプレーの機会を与えることについて、「利点しかない」と強調します。
「試合経験こそが上達への最短ルートです。チーム全体のレベルが底上げされることで、技術の高い選手もさらに成長していきます」と語ります。
一方で、特定の優れた選手に出場機会を集中させる「早期選抜」の考え方には警鐘を鳴らしています。
幸野さんの長男で、17歳以下のワールドカップに日本代表として出場し、FC東京などで活躍した志有人さん(32)の存在もあり、保護者としてその影響を身近に感じてきました。
「小学生の段階で評価される選手は、成長が早いだけの場合も少なくありません。その時期の評価に過度に左右されることは、本人のためにならないと感じています。実際に、その後伸び悩むケースも多く見てきました」
と、長期的な視点の重要性を指摘しています。

長く続けるための育成方針とプレー環境づくり

市川ガナーズでは、すべての子どもに出場機会を行き渡らせるため、各学年およそ16人前後の編成を基本としています。
また、過度な負担によって早い段階で意欲を失ってしまわないよう、練習量の調整にも配慮しています。
チーム練習は週3回とし、週末の試合を含めても、1週間あたりの活動時間が300分を超えないよう管理されています。
この水準は、スペインの FC Barcelona やイングランドの Arsenal FC といった欧州のトップクラブの育成方針にも近いものです。
「せっかく選んだ競技から、幼い段階で離れてしまう子どもがいるのは、日本のサッカー界にとっても大きな損失です。代表チームの実力は向上していますが、競技そのものの裾野はまだ十分に広がっているとは言えません」
と幸野さんは語ります。
自身が現役時代に経験した欧州の環境を踏まえ、子どもから大人まで長くサッカーに関わり続けられる文化を日本にも根付かせたいという思いを持っています。