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警告!子どもの写真を勝手にSNSに載せる「インフルエンサーママ」

2025/06/16子どもと写真

SNSでかわいらしい子どもの画像を見るとほほえましく幸せな気持ちになります。しかし、親が勝手に子どもの画像をSNSにアップすることは、危険もはらんでいます。
子どもの写真をSNSなどに投稿する親の行動が、本人の意思を無視していないかという懸念が、徐々に広がりつつあります。
(※2025年1月29日 朝日新聞の記事を参考に要約しています。)

子の成長とともに変わる親のSNSへの向き合い方

育児アカウント「すずぱぱ」さんは、2024年5月に「顔出しをやめます」と投稿しました。
きっかけは、娘が3歳になったことです。
これを機に、顔が映らない写真を選ぶようにしたといいます。
アカウントは、娘の誕生と同時に開設され、家庭科教師の視点から育児体験を発信してきました。
フォロワーは3.9万人を超え、多くの支持を得ています。
もともと、顔出しは期限を設けており、「子どもに無断で投稿することには抵抗があった」と語ります。
SNSに子どもの写真を載せる行為は、「シェアレンティング」とも呼ばれ、社会的関心も高まっています。

SNS全盛時代の親子関係に必要なこと

韓国の児童文学作家ジェ・ソンウンさんは、2021年に『インフルエンサーのママを告発します』という本を出版し、2023年には日本語版も登場しました。
物語の主人公は小学5年生の少女ダルム。
母のリナビは20万人のフォロワーを持つ人気インフルエンサーで、娘の姿をSNSで発信していました。
ダルムは注目を集める一方で、写真を無断で撮られたり、恥ずかしい画像が投稿されたりと葛藤を抱えていきます。
ジェさん自身も、娘が「顔を出さないで」と訴えた経験があると話します。
可愛さから写真を投稿していたものの、本人の気持ちを尊重すべきだと実感したそうです。
シェアレンティングの広がりとともに、画像悪用などのリスクにも注意が必要です。
「告発」というタイトルには、そうした現状への警鐘が込められています。

子どもの肖像権を守るために・・・求められる配慮とは

2024年2月、フランスでは子どもの肖像権を保護する新たな法律が施行されました。
この法律では、親が子の年齢や発達に応じて共同で肖像権を行使することを定めており、両親の意見が一致しない場合、裁判所が一方の親に公開を禁じる命令を出すことができます。
さらに、子どもの尊厳が損なわれた場合には、親族が親権の変更を求めて提訴することも可能となりました。
日本でも、弁護士の清水陽平さんは将来的に投稿された写真が子どもの意思に反していたとして問題化する可能性があると指摘します。
実際に、幼稚園の写真がAIで不適切に利用された事例もあるそうです。
清水さんは「リスク回避には投稿を控えるのが最善だが、投稿する場合は非公開設定や画像加工などの工夫が必要」と語り、身近な人との間でも写真の扱いについて合意を取ることの大切さを強調しています。