
水面を激しく泳ぎながらボールを奪い合い、豪快なシュートを放つ水球。「水中の格闘技」とも呼ばれるほど激しいスポーツで、写真に収めるとその迫力が一層際立ちます。
一方で、選手の動きが速いうえ、水しぶきや屋内プール特有の光など、水球撮影ならではの難しさも。
そんな、水球の魅力を写真に残すための撮影ポイントをご紹介します。
シャッタースピードは速めが基本
水球では、選手が泳ぐ、飛び上がる、パスを出すなど、ほとんどの場面で動きがあります。
選手をくっきり写したいなら、まず意識したいのがシャッタースピード。1/1000秒前後を目安に、動きの速さや会場の明るさに合わせて調整しましょう。
十分な明るさを確保できない場合は、ISO感度を上げるなどして対応します。連写モードも活用すると、一瞬の表情や水しぶきを捉えやすくなるはず。
シュートの瞬間を狙おう
水球撮影の大きなシャッターチャンスがシュートシーンです。選手が水面から上半身を大きく出し、腕を振り上げた瞬間は躍動感たっぷり。ボールだけでなく、選手の表情や舞い上がる水しぶきまで画面に入ると、競技の激しさが伝わります。
試合をしばらく観察して、パスからシュートへつながる動きを予測するのがコツです。
水しぶきを味方につける
撮影中は水しぶきが選手の顔を隠してしまい、「邪魔だな」と感じることがあるかもしれません。しかし、水球らしさを表現するには、水しぶきも重要な要素です。
速いシャッタースピードで水滴を止めれば、肉眼では見えないダイナミックな一瞬を表現できます。
あえて水しぶきを大きく入れ、迫力を強調する構図にもチャレンジしてみましょう。
望遠レンズが活躍
観客席からの撮影では選手との距離があるため、望遠レンズが活躍します。70-200mm程度の望遠ズームがあれば、選手の表情から複数人が競り合う場面まで幅広く狙えます。会場が広い場合は、さらに焦点距離の長いレンズが便利でしょう。
ただし、試合会場によっては撮影機材に制限が設けられていることも。事前に大会や施設のルールを確認してください。
ゴール前だけがシャッターチャンスではない
迫力あるシュートシーンに目が向きがちですが、水球の魅力はそれだけではありません。試合開始直後にボールへ向かって一斉に泳ぐ姿や、選手同士の激しい攻防、ゴール後に喜ぶ表情、ベンチから仲間を応援する姿なども絶好の被写体です。
試合全体を追いながら、「次に何が起こるか」を予測してカメラを構えましょう。
プールならではの光に注意
屋内プールでは照明が暗かったり、水面に光が反射したりするため、写真の明るさや色が安定しないことがあります。撮影前に試し撮りをして、露出やホワイトバランスを確認しておきましょう。RAW形式で撮影しておけば、撮影後に明るさや色味を調整しやすくなります。
また、水面からの反射で選手の顔が暗くなることもあるため、表情を基準に露出を確認するのがおススメです。

