皆さんの学校では、今年度の運動会は通常開催されましたか？
新型コロナが第5類になってから初の運動会。この3年間はかなり窮屈な運動会（というかスポーツ大会？）を催していた学校が多く、声出しや応援合戦、保護者の観戦や写真撮影･･･制限のない運動会はさぞ楽しかったのではないかと思います。
ただ、最近の運動会は縮小傾向にあるのだとか。背景には負担を嫌う保護者や先生たちの働き方改革もあるようです。いったいどんな様子なのでしょうか？
（※2023年10月31日(火)朝日新聞朝刊を参考にしています）
コロナ禍で運動会を半日にしたら意外と好評だった？
ある小学校では昨年度、コロナ禍を考慮して、運動会を「昼食なし」「正午過ぎで終了」として開催したところ、保護者からかなり好評だったとのこと。そのため今年度も同様にしたそうです。
●「お弁当作りがかなり負担」と感じる保護者
運動会の昼食は周りの家族との距離も近く、「我が家だけコンビニ弁当を広げていたらみっともないかな」と周りの目を気にしてしまいます。
そのため、ちょっと「頑張った感」のあるお弁当にしなければ、とプレッシャーを感じている保護者もいるかもしれません。
●保護者が土日祝休みとは限らない
最近は観光業に従事する家庭も多く、必ずしも保護者が土日祝休みとは限らないようです。その場合、昼食は子供達だけで食べることになり、「さみしい思いをさせているのでは」と感じてしまう保護者もいるかもしれません。
他の学校ではそんな子供達に配慮して「昼食は教室で子供達だけで摂る」としている学校もあるそうです。
保護者が休みであれば、それなりに写真も撮ることができますが、働いていたらなかなか難しいですね。
●月曜日は代休だけど保護者の仕事は休みではない
一般的に、土日に運動会が行われた場合、次の月曜日は代休になります。しかし、学校が代休でも、保護者の仕事は休みではありません。
これも、保護者は負担に感じているそうです。
教職員の働き方改革にもなる
昨今いろいろなメディアで叫ばれているのが「忙しすぎる先生達」。
先生たちの働き方改革のためにも、運動会は縮小傾向で良いのでは、という意見も多いそうです。
今後、先生へのなり手がどんどん減ってしまったら、教職員の質の低下を招きますし、子供達の学習面に影響が出てしまっては問題です。
それでも運動会はさまざまな学びや成長がある！
一般的に運動会には、普段の授業と違った良い面がたくさんあるのも事実。
子供達同士で協力しあうことで協調性が高まったり、いろいろな係になることで責任感が高まったり。
下級生から感謝されることで上級生は自己肯定感が高まりますし、下級生は上級生の行動を見てたくさんのことを学ぶでしょう。
学校全体で盛り上がる運動会自体は、なくしてほしくはないけど、先生や保護者へ過度の負担がかからないように･･･今後はどうバランスをとっていくかが問われますね。