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AIで「理想の香り」も作れる時代に?恋人と香りと

2026/09/04プロポーズについて

香りは、恋人との時間や記念日の思い出と結びつくことがあります。
そんな香りの世界にもAIの活用が広がり、言葉からイメージに近い香りを生み出す研究が進んでいます。
プロポーズや結婚準備にもつながりそうな、新しい香りとの付き合い方を考えます。
(※2025年6月9日の朝日新聞の記事を参考にしています)

言葉から「二人の香り」を作れる未来

東京科学大学では、AIが香りを作り出す研究が進められています。
「フレッシュ」「ハーブ」「木」などの言葉を入力すると、AIが20種類の精油の配合割合を計算し、香りを調合します。
中本高道特任教授らは、香りを生み出す分子を分析してデータ化し、香りを表現する言葉と結びつけてAIに学習させています。
研究では、高い確率で言葉のイメージに近い香りを作ることに成功したといいます。
将来は「初恋の香り」「朝の森林の香り」といった詩的な表現から香りを再現できる可能性もあるそうです。
もし「二人が出会った日の香り」や「プロポーズの日を表す香り」を作れるようになったら、写真とは違った記念の残し方になりそうで面白いと感じます。

 自分でも気づかない「好きな香り」がある?

情報通信研究機構(NICT)とライオンは2020年ごろ、香りと脳の関係について研究しました。
参加者に3種類から好きな香りを選んでもらい、脳の活動も記録したうえで、2週間それぞれの香りの柔軟剤を使用してもらいました。
その後に再び好みを調べると、最初に本人が選んだものより、脳が当初好む反応を示していた香りを選ぶ確率が高かったといいます。
将来的には、脳の活動から本人が潜在的に好む香りを、より正確に予測できる可能性があります。
恋人への香水選びなどでは「相手は何が好きだろう」と迷うことがありますが、自分でも意識していない好みが存在するというのは興味深い話です。
香り選びそのものをカップルで楽しむのも、一つの思い出になりそうです。

 香りが身近になるほど周囲への配慮も

経済産業省の生産動態統計では、「香水・オーデコロン」の販売金額は2023年に90億円近くとなり、コロナ前の50億円程度から増加しています。
一方で考えておきたいのが、強い香りによる「香害」です。
柔軟剤などに使われる香りによって体調に異変が起きたという報告もあります。
早稲田大学の大河内博教授によると、頭痛やめまいの原因が香料製品だと推察される事例は確認されているものの、科学的な関係性は立証されていません。
香りは自分にとって心地よくても、恋人や周囲の人も同じように感じるとは限りません。
特にプロポーズや記念写真など大切な日の香りを選ぶなら、自分の好みだけではなく、一緒に過ごす相手への配慮も忘れたくないものです。

 写真と香りで思い出を残すという発想

プロポーズや婚約、結婚準備では、写真として大切な瞬間を残すカップルもいるでしょう。
そこに香りという記憶が加われば、後からその日の出来事を思い出すきっかけになるかもしれません。
AIによる香りの研究がさらに進めば、いつか二人の思い出を言葉にして、そこからオリジナルの香りを作ることも身近になるのでしょうか。
技術の進歩には驚かされますが、大切なのは香りそのものより、それを誰とどんな時間の中で楽しむかだと感じます。